レポート|足立区議会 白石正輝氏問題発言について


レインボーコミュニティ西東京メンバーのこういちろうです。
今回は足立区の区議会議員である白石正輝氏のLGBTへ対する差別的な発言と一連の動きについてレポートします。

9月25日、足立区議会令和2年第3回定例会中での白石正輝氏発言がLGBT差別の発言を連発し、教育の中でLGBTに対する教育は必要ないと発言しました。
また、普通に結婚をし、普通に子供を産み、普通に子供を育て、という一方的な普通論を展開しました。
これらの発言がインターネットによって拡散され、足立区へ抗議や苦情の電話、FAXが多数寄せられ、32000名以上もの署名が約30か国、5大陸から集まりました。

これらの抗議活動の反響もあってか、10月20日の区議会にて白石正輝氏から謝罪するらしい、という情報を受け、僕も足立区議会へ足を運び、どのような謝罪の言葉が聞けるのか、傍聴してきました。下記が謝罪と思われる原稿です。

「今回、最終日の貴重なお時間をお借りして一言申し上げます。
白石でございます。まずもって9/25の私の一般質問において、議員として差別的な発言と受け止められる表現があり、不快なお思いをされた方々、傷つけた全ての皆様に対しまして、この場をお借りしてお詫びを申し上げます。誠に申し訳ございませんでした。
一般質問を振り返りますと、LGBTと少子化問題を結び付けた私の価値観を主張したルールが2点。また、結婚においては普通の結婚という自分の価値観を押し付けるような不適切な表現があった点。足立区は滅びるといった点につきましては差別的な発言と受け止められる表現であったと改めて認識しております。
これらのものについては発言の撤回をさせていただきたいと思います。
この度は私の認識の甘さによりたくさんの方々の心を傷つけ、苦しめてしまったことに対して深くお詫び申し上げますと共に、今回の発現の重さを反省し、今後G…LGBTでお悩みになられている方々への性の多様性…多様性を受け入れ…受け入れられるよう、努力してまいりたいと思います。
最後になりますが、私の発言により不快な思いをされた方々、傷つけた全ての皆様、ご心配とご迷惑をおかけした足立区民の皆様方に対してお詫び申し上げます」

この間、頭を垂れたまま、議場も傍聴席も見ることなく、原稿に目を通して朗読していました。
「差別的な発言と受け止められる表現」と、聞き手によっては差別的な発言とも聞き取り間違えるのではないか? という言い方でしたが、実際に白石氏が口にしたのは「差別発言」でした(例;L、レズ…レズは差別用語。レズビアンもしくはビアンという)。
また、女性は普通に結婚して普通に子供を産んで子供を育てる…という普通論法については現在不妊で悩まれている女性に対する一切の謝罪はありませんでした。
この謝罪の後、発言の撤回の審議が行われ、異議なしでしたので、議事録からLGBTに関する差別発言はすべて削除されることとなりました。
この後で白石氏に対する問責決議案が提出されたのですが、問責決議を賛成する発言は多数あり、自浄作用は機能しているのか、と思いきや、決議を取ってみると反対の発言を全くしなかった自公両党の議員の反対で問責決議案は否決されました。反対発言が一つもない中で否決される、というとても不気味で悍ましい光景を目の当たりにしました。
この議論が終わると、白石氏は体調不良を理由に早退しました。
誰に何をどんな目的で謝罪したのかが全く分からず、ただの言い訳を並べ立てられて到底納得のいく内容ではありませんでしたし、敵前逃亡のような形で早退した白石氏に対して、呆れたという言葉しか思い浮かびませんでした。
唯一の救いは議会が終了する際、足立区長から、
「LGBTの人たちの相談窓口を設ける」
「LGBTの人たちとの話し合いを少なくとも3回持つ」
「パートナーシップ条例制定へ向けて前向きに加速度的に推進する」
ということを明言していただいたことでした。
今後は足立区民がどのように区政と向き合っていくのか、足立区の皆さんにお任せしたいと思います。

今年10月1日からは東京都小金井市、埼玉県坂戸市で同性パートナーシップ証明制度が開始しました。パートナーシップ証明制度を施行した市は50県市区町村を超え、人口の30%をカバーするまでの広がりを見せています。ますます取り残される西東京市の同性パートナーシップ及びLGBT施策。
パートナーシップ証明制度や同性婚法が成立したところで、困る人は一人もいないはずです。
そのために市の財政が破綻するなんてことは決してありません。増えるのは市の財政負担ではなく、市民の笑顔です。
これからも西東京市での同性パートナーシップ証明制度が実現するように活動していきたいと思います。

メディア情報

東京新聞|「足立区滅びる」発言を議事録から削除へ LGBTで問題発言の自民区議が申し出